■「肉食系」中高年を目指せ

死ぬ間際までピンピンして、好きなこともやれるかどうかは、中年期をどう過ごすかに関係しています。

60~80代を元気ハツラツに生活するために、タンパク質が必要です。特に動物性食品のタンパク質は、アミノ酸スコアが高いため、筋肉や骨の材料としてどうしても必要。

その上肉類の中には、トリプトファンというセロトニンの材料になる物質が含まれています。そうです、幸せホルモンです。コロナ鬱(うつ)にならないためにも、意識して肉食系中高年を目指すべきです。

■タンパクをたっぷり

1日に必要なタンパク質は最低60グラム。“貯筋”をして、90歳になっても元気に飛び回りたいと思ったら、70~80グラムぐらいのタンパク質を食べることを目標にしたほうがいい。

食品から摂取できるタンパク質の量は、鳥のささみ100グラムで約20グラム。牛ステーキ100グラムも約20グラム。豚のしょうが焼き100グラムで約20グラムのタンパク質と考えていいです。生ジャケ、真あじも、わかりやすく100グラムで約20gのタンパク質が摂取できます。

■草食系男子は古い

理想は、魚を必ず1品食べましょう。嫌いじゃなければ1日2回お肉を食べる。さらに卵を2個。卵1個から取れるタンパク質は約6グラム。2個で12グラムです。

さらにヨーグルトか牛乳、納豆などを加えると、1日70~80グラムの目標が達成できます。

誰の世話にもならず生き抜くためには、草食系男子ではなく、肉食系中高年を目指しましょう。

◆テレビ、ラジオでもおなじみの医師で作家の鎌田實氏が、長引く新型コロナウイルスの感染症との付き合いで、私たちにできること、いかに困難と向き合っていくか、じっくりとお伝えしていきます。