■ミッドライフ・クライシス

中年期は、悩みの多い年代です。仕事や家庭生活にふと疑問を持ったり、これまでの生き方が通用しなくなって思い悩んだり、こうした中年期の心理的危機のことを「ミッドライフ・クライシス」(中年危機)といいます。

■8割の人が体験

ミッドライフ・クライシスは、40~65歳くらいまでに多く、一説には、8割の人が体験するとも言われています。

症状はさまざまです。鬱々(うつうつ)と思い悩むだけにとどまらず、うつ病を発症する人もいれば、転職・転居・離婚など、大きな決断をする人もいます。

場合によっては、飲酒や賭け事、不倫などにはまり、自分でコントロールができなくなっていく人もいます。

■生活習慣病の始まり

もうひとつ、中年期に注意したいのが、体の変化です。生活習慣によって、高血圧や糖尿病などの病気が表に現れてきます。

健康診断で数値を指摘されても、これまで通り元気なので無視してしまい、次第に悪化させてしまうことが多いのです。

運動や食事など生活習慣の改善に早めにとりくめば、10年後、20年後の健康の基礎を作ることができます。

このような中年危機のメカニズムと乗り越え方について「ミッドライフ・クライシス~80%の人が襲われる“しんどい”の正体~」(青春出版社)に書きました。ぜひ読んでください。