■中年男性に勧めたい映画

本を読むことは健康寿命を伸ばすと前回書いたが、コロナ鬱(うつ)にならないためには、映画もおすすめです。

昨年度の映画館入場者は半減し、過去最低となりました。「鬼滅の刃」だけが突出していました。

映画館からは客足が遠のいたものの、NETFLIXやAmazonプライムビデオなどの動画配信サービスは、すごい勢いで会員を増やしています。会費を払えば、ほとんどの映画が見放題。自宅で映画を楽しめる。

どんな映画を見ていいのかわからない人に、ハズレなしの面白い映画をご紹介します。

■コロナに負けない映画

じんと感動する映画は、フェリーニ監督の「道」。音楽もいい。そして「第三の男」。原作は、ぼくの好きな作家、グレアム・グリーン。白黒映画ですが、映像美がすごい。ミステリー好きの人にはたまらない映画です。

デヴィッド・フィンチャー監督の「ドラゴンタトゥーの女」、「ゴーンガール」。優れたサスペンス映画です。そして、リュック・ベッソン監督の「レオン」。両親の敵を取るため、幼い少女がプロの殺し屋レオンと組む。

西部劇を久しぶりに見たいと思ったら、「ジャンゴ」。新しいスタイルの西部劇。ヘンリー・フォンダの「荒野の決闘」もいい。

戦争映画を見たい人は、フランシス・コッポラ監督の「地獄の黙示録」。「1917 命をかけた伝令」や「ディア・ハンター」も捨てがたい。

コロナ鬱にならないように、映画でストレスを発散しましょう。

◆テレビ、ラジオでもおなじみの医師で作家の鎌田實氏が、長引く新型コロナウイルスの感染症との付き合いで、私たちにできること、いかに困難と向き合っていくか、じっくりとお伝えしていきます。