スポーツ栄養学に詳しい女子栄養大学栄養学部の上西一弘教授はこう話す。

「酸化ストレスに日々さらされている私たちですが、それに対抗するためには食事と運動というのが大切になってきました。いまはここにコロナ禍のストレスが影響してくるということになります」

酸化ストレスを減らすには食事と運動がポイント。運動では定期的な運動習慣を持つことが大切で、たとえば「ウオーキング」や「ジョギング」などの強度のそれほど高くない「有酸素運動」を定期的に行うことが勧められると話す。

「運動=スポーツだと考えると結構ハードルが高いですが、身体活動量を高めるということであれば、『歩数を増やす』ことを心掛けるといいでしょう。テレワークの普及で自宅での仕事をしている人も増えているでしょうが、座りがちな生活は酸化ストレスを高める可能性があるため、できるだけふだんの生活の中で体を動かすことを心掛けてほしいです」

食事は植物性食品を中心にヘルシーなものがいい。

「野菜や果物の摂取を増やす、ビタミンCやビタミンE、ポリフェノール、フラボノイド、抗酸化成分を豊富に含む食品を積極的にとるといった工夫を。サビない体をつくるために日々の食事と運動を意識して管理するということが大切ですね。逆に避けたいのは脂質や炭水化物中心の高カロリーの食事や多量の飲酒は酸化ストレスを高める要因です」