生活習慣病とは、食事や運動、喫煙などの生活習慣が大きく関与して発症する数々の病気の総称です。病気としては「糖尿病」「高血圧」「脂質異常症」「肥満」などがあげられます。

生活習慣病を正しく知るためには4つのマーカーを知り、その危険因子の意味を理解すべきです。生活習慣病の4つのマーカーとは<1>体重<2>血圧<3>血糖<4>脂質。その中から、今回は体重について--。

体重はカロリーが消費できなくなると増加します。だから、肥満は正常よりも多くの脂肪がたまった状態。この肥満には「皮下脂肪型肥満」と「内臓脂肪型肥満」があります。皮下脂肪型肥満は皮下組織に脂肪がたまるタイプなので、お尻や太ももなど下半身につきやすい。一方、内臓脂肪型肥満はおなかの内臓まわりに脂肪がたまります。

この肥満を簡単にチェックするには、BMI(体格指数)という方法があります。BMI=体重(キログラム)÷(身長=メートル×身長=メートル)。この数値が18・5以下は「低体重」、18・5~25・0は「普通体重」、25・0~30・0は「肥満1度」、30・0~35・0は「肥満2度」、35・0~40・0は「肥満3度」、40・0以上は「肥満4度」となっています。

中高年になると新陳代謝が低下し、カロリーが消費できなくなって太ってしまいます。つまり、同じ食生活をしていて、若いころと大きく体重が変化してきているようであれば、これは生活習慣の見直しが必要です。体格指数はその参考にするといいでしょう。(取材=医学ジャーナリスト・松井宏夫)