日本で増加している性感染症(Sexually Transmitted Infection=STI)に気づき、医療機関への受診や検査、ワクチン接種、予防につなげる-。順天堂大学医学部総合診療科学講座の内藤俊夫教授らの研究グループが、STIチェックのためのアプリ「STI OMOIYARI」を開発。一般に向けたSTIへの理解を促すだけでなく、罹患(りかん)状況や重症化リスクのデータ集積を目的とした大規模臨床研究の新しいツールとして注目されている。
アプリではSTIの自覚症状や身体の不調などについてアンケートに答えることで自分が罹患している可能性のあるSTIを知ることができる。もしセルフチェックの結果で心配があれば、郵便番号の入力により検査が受けられる保健所を検索可能な機能も搭載している。受診、検査、ワクチン接種などを管理できるカレンダー、症状や感染経路なども学べ、STIの減少に貢献できることを目指している。
内藤教授はこう話す。「国内でのSTIのまん延は、とくに梅毒の急増で深刻化しており、HIV感染症についても新規感染者の増加は先進国で唯一歯止めがかからない状況です。A型・B型肝炎、尖圭(せんけい)コンジローマなどのSTIはワクチンで予防できることも知ってほしい」。病気のまん延を防ぐためにもためらわず行動することが大切だ。「自分と大切な人をSTIから守るためにこのアプリを活用してください」(内藤教授)。
(筆者の評価=3点満点)
医療者等による監修:★★★
見やすさ、使いやすさ:★★★
症状等のチェック機能:★★☆
アドバイスの充実度:★★★
iOSのみ対応(Apple Storeからダウンロード可能)/無料

