「鎌田實医師が実践している認知症にならない29の習慣」(朝日出版社)という本を出しました。6万部を超えるベストセラーになっています。この本にも書いた、認知症にならない食事習慣についてお話しします。
<野菜ジュース>
米ヴァンダービルト医学校の論文によると、野菜ジュースを週3回以上飲んでいる人は、アルツハイマーの発生率が76%も少ないということです。
ぼくは毎朝、野菜ジュースを飲んでいます。野菜の種類にはこだわっていません。ミキサーに野菜をたっぷり入れ、牛乳かヨーグルトを加え、えごま油を小さじ一杯加えて、野菜ジュースを作って飲んでいます。忙しいときには、スーパーやコンビニで買った野菜ジュースを飲んでいます。そのとき砂糖や果物が入っていないことを確認して買うようにしています。
<魚を食べよう>
魚を多く食べる人は、15年後、認知症リスクが61%低下しているという論文があります。魚には、EPAやDHAといった、体に良いとされる脂肪酸が含まれており、動脈硬化も予防し、血液をサラサラにし、脳の慢性炎症を防いでくれることが分かっています。
魚はタンパク質をとることもできます。85歳の壁をピンピン元気に越えて、90歳になっても95歳になっても、日帰り温泉や食堂に自分の足で行くためには、タンパク質をしっかりとることが大事です。タン活(タンパク質いっぱいの生活)のために魚は武器になります。できるだけ魚を多く食べるようにしましょう。