新年明けましておめでとうございます。今年も、IQを鍛えて不整脈を克服していきましょう。
心房細動はなぜ起こるのか? それは、心臓のでき方そのものに鍵があります。胎内の赤ちゃんの心臓は、拍動しながら元々の心臓の筋肉と血管組織だった部分がくっついてどんどん変化し成長します。血液を送り出す心室部分にくっつく部分は大動脈と肺動脈。一方、血管組織だった部分は2つに進化して、一部が心室の上の部屋である左右の心房、他の部分は心臓に血液を送り込む大静脈と肺静脈になります。
心房、大静脈、肺静脈のつけねの部分には薄い包帯の様な筋肉のシートが幾重にも不規則に巻き付いていて、血管の鞘(さや)のような形になっており筋鞘(きんしょう)と呼ばれます。経年劣化しやすく、心臓の圧の変化などのストレスを常時受けています。
また、心臓には無数の自律神経がまるでケーブル端末のように入り込んでいます。左心房の後ろ側と肺静脈の付け根の筋鞘部分にはこれらの端末が広く分布していて、人の喜怒哀楽を含めたいろいろなストレスに敏感に反応するのです。これがミソです。
心臓を流れる電気により、年を取ると心房と筋鞘が傷んでスジが入ります。そこに過度のストレスなどが加わって電気の流れ具合が変わってしまうと電気ショートが起こり、筋肉から火花が飛ぶように漏電するのです。肺静脈の筋鞘から電気ショートが生じると、心房の筋肉に飛び火して次々とショートを繰り返すことになります。この様子は、まるで肺静脈という血管の中から電気が漏電している様にみえるのです。これが心房細動です。
この様に発作性の心房細動の多くは、実は肺静脈筋鞘から起こる肺静脈細動なのです。そして心房細動では筋肉の「変性」と「自律神経の乱れ」が重要なキーワードとなります。
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