テル再浮上のポイントは? 阪神一筋16年の現役生活を送った日刊スポーツ評論家の岩田稔氏(40)が29日、古巣の主砲、佐藤輝明内野手(25)の現状を分析した。夏場は好調をキープしてきたが、直近4試合は16打数1安打。OBが考える復調へのキーワードとは…。【聞き手=佐井陽介】

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阪神は24試合を残して首位巨人に5ゲーム差、2位広島に4・5ゲーム差をつけられています。逆転Vへ、厳しい状況に立たされている事実は認めざるを得ません。投手陣も酷暑の中、蓄積された疲れを隠しきれなくなる時期。今こそ打線が投手陣をカバーするタイミングです。

ただ、頼みの佐藤輝選手の状態が少し気がかりです。6、7、8月と好調をキープ。しばらく4番に定着していましたが、直近の4試合は16打席で16打数1安打。1個も四球を奪えておらず、内野安打1本のみで6つの空振り三振を喫しています。前日28日DeNA戦は6番に打順を下げて4打数ノーヒット。このままスランプに陥らないことを願うばかりです。

好調時は配球の読みが当たるケースも多かったのでしょう。ストライクゾーン内のボールをきっちり仕留められる打席が目立っていました。それが最近、再びボールゾーンの変化球に手を出す場面が増えています。これでは相手バッテリーの思うつぼ。「がっつかない」。これが再浮上へのキーワードになりそうです。

佐藤輝選手はチームの浮沈を背負う主砲の1人に違いありません。ただ、ボール球に手を出している時は「自分が決めないといけない」という責任感が裏目に出てしまっている気がしてなりません。昨季を思い返せば明白ですが、阪神打線の売りは「つなぐ力」です。特にエラーが出た後は「挽回しなければ」という気持ちが強くなってしまいがち。そんな時こそ「自分が自分が」という感情をセーブする作業も重要です。

投手目線で見れば、佐藤輝選手には大振りされるよりもコツンと逆方向に軽打される方が嫌だと思います。ミートしただけでフェンスオーバーできる選手。特に勝負どころでは「長打か三振か」よりも確実にミートに徹した方が、投手にストレスをためられるはずです。がっつかず軽打する。そんなスタイルを意識すれば、おのずと状態を上げられるのではないでしょうか。(日刊スポーツ評論家)

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