巨人はヤクルト戦で3点差をはね返し、阪神との首位決戦へ勢いをつけることができたと思う。4回、無死二塁から5番大城は初球を三邪飛で進塁打も打てなかった場面など、内容的にはいただけないところもあったが、この時期にきて結果オーライでも勝つことがすごく重要だ。

優勝争いはマッチレースの展開で11日からの巨人-阪神戦(東京ドーム)はひとつのヤマ場を迎える。3連戦の見どころとして、ポイントに挙げたい点がいくつかある。

両チームの思惑として、とにかく3連敗で3ゲーム差がつく最悪のケースは絶対に避けたい。

初戦の先発予想は巨人山崎、阪神村上。2戦目が巨人井上、阪神高橋。1、2戦は接戦の戦いで投手戦になると見ているが、まず1戦目をとれるか。最低でも1勝2敗と計算しているはずだから、先手をとった方が、精神的にも優位に立つ。

巨人の3戦目は西舘だという情報もある。阪神は中6日でいけば大竹で、連勝、連敗の展開となれば、この試合が持つ意味は大きい。

打線でいえば、巨人浦田、松本、阪神近本、中野の1、2番コンビをいかに抑えるか。巨人の4番ダルベックは阪神戦では打率3割2分8厘、7本塁打。阪神も森下が巨人戦打率3割3厘、3本塁打、佐藤が3割7分9厘、3本塁打と強い。無理にクリーンアップと勝負をしなくてもいい状況をつくれるか。特に2番の巨人松本が阪神戦の出塁率3割、阪神中野が4割3分1厘と高いので、ここを封じるかどうかは勝敗に影響する。

これまでのデータなどで対策はしているとは思うが、この3連戦に限っては、短期決戦のような意外な攻め方が有効ではないか。私が現役捕手なら、間違いなくそういう配球をやる。例えば徹底した内角攻めだとか、初戦で打者に「えっ」と思わせることが必要だ。長いペナントレースを見据えた戦いとは違い、3連戦だけを考えた戦術を立て実践できるかどうか。注目している。

(日刊スポーツ評論家)

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巨人対ヤクルト ノック中笑顔を見せる巨人山崎伊織(撮影・増田悦実)
巨人対ヤクルト ノック中笑顔を見せる巨人山崎伊織(撮影・増田悦実)
巨人対ヤクルト ノックを受ける巨人山崎伊織(撮影・増田悦実)
巨人対ヤクルト ノックを受ける巨人山崎伊織(撮影・増田悦実)