先発の大竹は状態がよくなかったですね。真っすぐに全くキレがありませんでした。象徴的だったのは逆転された3回、先頭の斉藤優に打たれた中前打です。投手に高めの真っすぐを完璧にはじき返されるのは、キレがない証拠です。コントロールもよくなかったので、右打者への内角真っすぐも使えない。甘く入ると怖いですからね。スピードで勝負するタイプではないので、キレとコントロールが生命線。その両方を欠いていて、立ち直る兆しも見えませんでした。昨年まで圧倒していた広島戦は1勝3敗。もちろん研究されている部分もあるでしょう。
打線はまた、初モノにやられた感じです。4年目右腕の斉藤優とはプロ初対戦。初回に森下がひじを畳んだ良い打ち方の2ランで幸先よく先制しました。でも2回以降は、キレもスピードもある直球と変化球のコンビネーションで、大山の内野安打1本だけ。目が慣れて特徴もつかんで、さあいくぞという6回の3巡目は1番近本からの攻撃でしたが、継投でかわされました。阪神は今季も巨人竹丸や中日中西にプロ初勝利を献上していますが、初モノ対策は克服していかないといけない長年の課題です。
計算していた2投手での連敗は、一つの試練といえるかもしれません。前日はエース才木が4回3失点で降板して再調整を余儀なくされ、この日は大竹も4回3失点と崩れました。16日の先発伊原には初回からどんどん飛ばしてほしいと思います。良い捉え方をすればこの2日間で勝ちパターンの救援陣は休め、17日は試合のない月曜日です。打線が早い回に援護して、伊原がリードを守った展開で惜しみなく勝利の方程式をつぎ込みたいところです。
阪神、巨人とも決め手がなく、優勝争いは最後までもつれるでしょう。借金を抱えている3位DeNAも夏場に状態を上げていて、勢いに乗ると怖い存在です。(日刊スポーツ評論家)




