ソフトバンクのキャンプ地・宮崎生目の杜(もり)の第2球場左翼後方に植樹された白梅も満開近く花が咲き誇っている。キャンプインには硬そうなつぼみだったが、約3週間で見事な姿となった。
「不安? ないよ。若い選手たちが頑張っているからね。楽しみの方が大きいね」。藤本監督は残りわずかとなったキャンプの感想をそう言った。初めてタクトを振る新監督にとってポジティブ思考が大切ということか。いや、口ぶりからすると本音のようだった。3週間の鍛錬の日々は目標に掲げたチーム内の「競争意識」を激化させたのだろうか。立ち止まって振り返るより、対外試合の中でさらに拍車をかけることが優先。ユニホームの違った相手との対戦で真価が問われる時期に来た。
今日22日からは西武、ロッテ3連戦の練習試合。26日にはオープン戦の対オリックスがある。課題の1つであった先発ローテ争いに向け、22日の先発マウンドには田中正が上がる。「まずは自分の投球をするということ。結果にはこだわっていきたい」。田中正は力を込めた。16年ドラフトでは5球団が競合した期待のドラ1右腕も、6年目の春となった。桃栗3年柿8年…とは言うが、まだプロ未勝利の男にとって、今年こそ「開花」してもらいたいところだ。
1月の新人訓示で王球団会長が言った。「君たちの1日は一般の人の3日。時間は少ないんだ」。球界レジェンドの言葉は重くズシリと響いているだろうか。先発6枠の中で2枠はまだまだ不確定。新型コロナウイルス陽性で調整が遅れていた板東もようやく23日からB組に合流。27日の社会人との練習試合に登板予定で、競争人数はまた増える。
先発陣に限ったことではないが、藤本監督を含めた首脳陣が頭を抱え込むほどの「激戦」を演じられれば…。V奪回を目指すならば、ハイレベルな競争を期待したい。【ソフトバンク担当 佐竹英治】






