<球春みやざきベースボールゲームズ:ソフトバンク9-0ロッテ>◇2日◇宮崎アイビースタジアム

ソフトバンクの春季宮崎キャンプが終わった。最終日となった2日、チームはロッテとの練習試合で完勝した。新戦力の伊藤、浜口ら投手陣が完封リレー。打線もB組から参加した広瀬隆の豪快な2ランなど11安打を放ってみせた。勝ち星よりも、いかに自らをアピールできるか。開幕メンバー入りへ向け、し烈な戦いに息を抜くヒマはない。

投手陣に目をやれば、中継ぎ陣はオスナ、ヘルナンデスの両助っ人を含め勝ちパターンの「6人衆」はすでに確定。先発ローテもスチュワートが離脱したとはいえ、有原、モイネロ、大関と半分は決まっている。残る3枠を上沢、東浜、松本晴、前田純らが競っており、割り込むスキは限りなく狭い。

野手陣は課題の「正捕手争い」に加え、内外野の3~4人枠を柳町、正木、笹川、川村、緒方、石塚、リチャード、新人庄子らが争っている。キャンプが終わって「サドンデス」の戦いはさらに激化するのだ。

「しっかり振ることはできていると思う。打席での迷いとかはありません。とにかく自分が狙った球を確実に捉えることだと思っています」。この日、5打席ノーヒットに終わったリチャードは悔しさをグッと飲み込みながら前を向いた。西武、ロッテと続いたパ・リーグ2球団との練習試合。いずれも「4番」で先発出場。計9打数1安打、4三振に終わった。「覚醒」はまだ見えてこないが、昨年までとは違い、消極的な姿勢は消えた。「明日も練習します」。本拠地に戻っても休日返上でバットを振り込むつもりだ。4日からはS組の柳田、山川、近藤、中村らもゲーム参加。生き残りをかけたリチャードたちの打席数も限られてくる。「2打席くらいしかないと思うし、しっかりやりたい」とリチャードは力を込めた。

鍛錬の日々を総括した小久保監督はチーム内競争を寡黙に見守る。「激しい競争をしている選手たちなので、監督が名前を出して邪魔しません」。評価は合格通知までするつもりはない。開幕まで残り1カ月を切った。小久保監督が悩み苦しむ壮絶なバトルを繰り広げてもらいたいものだ。

ソフトバンク対ロッテ 試合後、バスへ移動するソフトバンクのリチャード(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対ロッテ 試合後、バスへ移動するソフトバンクのリチャード(撮影・岩下翔太)