エンゼルス大谷翔平投手(23)がメジャー初登板初勝利を挙げた。野球評論家の西本聖氏がデビュー戦の投球をテレビチェックした。

 -6回を3安打3失点

 西本氏 まずは初安打に続き初勝利、おめでとう。オープン戦の内容がもう一つだったので心配していたが意外と落ち着いていた。登板前に打者でデビューしていたことで多少なりとも余裕があったかなと。リラックスした形で投げている印象を受けた。

 -1回は3者凡退。2回に連打されたあとチャプマンにスライダーを3ランされた

 西本氏 単打されたストレートは低め。悪い球ではなかったがメジャーの打者は対応してくる。逆に本塁打された球は抜けたスライダー。

 -3回以降はスプリットが有効な感じがした

 西本氏 大谷の本来の投球スタイルは真っすぐとスライダーのコンビネーション。自分が見た中で大谷のベストピッチは2年前の16年9月28日の西武戦(西武ドーム)で9回1安打完封、15奪三振でリーグ優勝を決めた試合。それと比べるとまだまだ物足りなさを感じる。6三振を取ったがすべて変化球。スプリットで5個、スライダーで1個。160キロが出ていたが、真っすぐで三振が取れなかった。

 -それは何が原因か

 西本氏 やはり堅いマウンドにまだ慣れていない。踏み出す左足の歩幅も狭く感じた。重心が高く、落ちないからどうしても直球やスライダーが高めに抜けやすくなる。下半身と上半身が連動してリリースポイントにつなげていきたいが、タイミングが合わない。前でボールをリリースできていないということ。

 -マウンドに慣れていくしかない

 西本氏 歩幅を広げるのは難しいかもしれないが上下のタイミングが合えば大丈夫。今はまだ軸足の右足に体重が乗っている時間が短い。右足にしっかり体重が乗っていればプレートから10センチくらい、土を擦った跡がマウンドに残るはず。私は「動かぬ証拠」と呼んでいるが、それをいつ掴むか。二刀流の夢に向かって頑張って欲しいし、次回以降も注目してみたい。