熱投野球論

粘り強い首位ヤクルト、巨人は故障者が心配/西本聖

6月19日に開幕したプロ野球は13日現在、各球団が20試合前後を消化。セ・リーグはヤクルト、パ・リーグは楽天が首位に立っている。野球評論家の西本聖氏にここまでの印象を聞いた。

12日の巨人対ヤクルト 試合後、笑顔でインタビューに答えるヤクルト高津監督(撮影・前田充)
12日の巨人対ヤクルト 試合後、笑顔でインタビューに答えるヤクルト高津監督(撮影・前田充)

-セ・リーグは下馬評を覆してヤクルトが巨人を抜いて首位に立った

西本氏 私の予想ではヤクルトは最下位。投手陣のコマが足りないと思ったからだが、投手出身の高津新監督が非常にうまくやっているという印象。新監督になって雰囲気も良さそうだし、ベテランの青木がチームを引っ張っている。攻撃では1点を取りにいくしつこさ、守ってもリリーフが踏ん張って1点を防ぐ粘り強さを感じる。クリーンアップを打つこともある山崎がよく頑張っている。

-首位陥落の巨人は

西本氏 ここにきて先発の田口、抑えのデラロサら故障者が出ているのが痛い。坂本が脇腹を痛めたことも心配。ヤクルト戦ではケガの影響が攻守で出ていたように思う。梅雨時というのは湿気があるせいか故障が治りにくい。ただ、こういうチーム状態が苦しいときにいかに踏ん張れるか。明日(14日)からは広島、DeNAと6連戦。総力戦でどこまで勝ちを拾っていけるか、注目したい。

-最下位から浮上の兆しが見え始めた阪神について

西本氏 ボーアが打ち始めた。今季はメジャーで実績を残した新外国人が多い。彼らの活躍が鍵を握っていると思うが、阪神にとっては明るい材料。大山も結果を出しているしここから巻き返していくのではないか。混戦になってくるのは間違いない。

-パ・リーグでは楽天が首位を走る

西本氏 各打者の振りが違う。それとボール球をしっかり見極めている印象がある。浅村を中心によく打っているが、それ以上にボール球を振らないことで相手投手が苦しめられている感じがする。

-優勝候補に挙げたソフトバンクは

西本氏 楽天に3連勝して上向いてきた。まだ来日していないデスパイネ、グラシアルが合流すればやはり層の厚さはNO・1。エース千賀も復帰したしこれから確実に上がってくると思う。

 ◆西本聖(にしもと・たかし)1956年(昭31)6月27日生まれ、愛媛県出身。松山商から74年ドラフト外で巨人入り。2年目に1軍入りを果たすと77年に8勝を挙げ、80年からは6年連続で2桁勝利をマークするなど巨人の主力投手として活躍した。81年に沢村賞。中日に移籍した89年には20勝を挙げ最多勝。その後オリックスでもプレー。最後は94年、巨人で現役引退した。通算504試合に登板し165勝128敗17セーブ、防御率3・20。引退後は阪神、ロッテ、オリックス、韓国ハンファで投手コーチを務めた。16年から日刊スポーツ評論家に復帰。

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