9日からの敵地ソフトバンク戦を前に弾みがついたのではないか。はっきり言って、阪神ナインの逆転勝利であろう。8日に甲子園で予定されていた日本ハム戦は雨天中止。全日程終了後に組み込まれることに。…にもかかわらず、何が逆転勝利なのかという話だ。

 もともとこのカードは5日・金曜日からの3連戦だった。だが5日は雨天中止。シーズンと違い、とにかくせかされる交流戦なので、その日本ハム戦が8日に入った。

 これに仰天したのが関係者、はっきり言って、選手たちである。多くの選手たちは雨なら15日以降に試合が入ると思っていたようだが(実は私も)、8日に入ったのだ。

 当初の予定では8日は調整する先発投手以外は、福岡への休日移動であった。

 ある調査によると「男性が出張して一番楽しい街はどこか?」という質問で常に1、2位を争うのが札幌、そして福岡である。

 セ・リーグはともにシーズン中には基本、遠征がない場所だが、交流戦が始まってからは、両方の地で試合が開催されていた。だがシステムが替わり、今季、阪神など数チームは札幌遠征がない。というわけで「出張したい街」にいく機会は、今回の福岡だけだ。

 しかも阪神は火曜からのゲームなので月曜の移動日付きであった。これが実は大きい。試合の日はナイトゲームのため、さほど出歩けない。しかし、移動日なら結構、長く中洲(とは限りませんが)など福岡の街を楽しめる。

 ここまで読んで「ひょっとして、おまえは夜遊びの話を書いているのか?」とお怒りの方々もおられるかもしれませんが、ご容赦ください、プロ選手たるもの、グラウンドでは全力、夜の街でも全力が理想の姿なのですよ(本当か)。

 よく夜の街で選手を見掛けて「負けて、飲みに出てるのか!」と言う人がいますが、彼らにとっては試合は仕事。失敗したとき、うまくいかないときこそ飲みたいという気持ちも分かるはずでは。

 もちろん程度問題で、最近では翌日に投げる先発投手などは出歩きません。

 私はまったくの下戸なので酔っぱらう気持ちは分かりませんが、旅先で普段会えない知人に会ったり、名物を食べたりする楽しさは知っています。

 元に戻って阪神。8日に試合が入り、移動日がなくなった。ある選手(ここは配慮しましょう)などは「なんで8日に入れるのかね? もっとあとでいいじゃない。9連戦になってしまったしね」と嘆いていた。

 8日に試合が入ったことで阪神は9連戦の予定だった。メジャーならそんなことも言わないのだろうが、ここは日本、9連戦はなかなかきつい。

 しかし8日に雨が降り、午後3時に試合中止が決定。形は違ったが“移動日”が発生した。9連戦もなくなった。阪神ナインの見事な逆転劇であった。

 なんてつらつら書いたことをオフの笑い話にするためにも、昨季、日本シリーズで敗れたソフトバンク戦、必ずや勝ち越したいのである。