DeNAのペースに誘い込まれたような連敗だ。言い切ってしまえば、そんな感じである。若い茨木秀俊が1回に打者9人で4失点を喫した。前日21日の7、8回に続き、3イニング連続で打者一巡の攻撃を受けるなどというのもあまり見たことがない。特に投手陣の充実した最近の阪神ではそうだ。
「貯金8」の余裕を持って乗り込んだ横浜スタジアムで自分たちのスタイルができない。9-16で負けた前日を終え、試合前の阪神投手陣が記録していた防御率は「3・21」。繰り返すが最近ではあまり見たことのない数字である。
勝ちっ放しはないし、負けるのは仕方がない。それでももったいないというか正直、よくないと感じるのはそれこそ指揮官・藤川球児がよく言う「展開」だ。
序盤の失点を大山悠輔の“5ラン”で逆転した。3回のこの時点で阪神は3安打だけ。貴重な大山の連弾となっていたのだが、それを空砲にしてしまったのである。これは痛いゲームだろう。
「最後まで追いかけたけどね。まあ、この球場はどうしてもね…」。指揮官経験もあるヘッドコーチ・和田豊は渋い表情でそう振り返った。何かが起こるのは神宮もそうだが、ここも油断できないという意味では同じなのだろう。
指揮官・藤川球児の口からも同じ言葉が出た。「(投手陣が苦しい)そういう時期は必ずありますから。特にこの球場はそういったところがありますから」。敵地で連敗するのは今季初めて。球児が指揮を執ってから昨季、そしてここまでビジターは得意だったが、今季最初の苦しいところだ。
まだまだ順位どうこうを言う時期ではないが、この状況から1日でも早く脱出するのに越したことはないのは事実。23日は天気予報が怪しいが、ここはリフレッシュとも言える登録抹消を経て3勝目を狙う高橋遥人の投球に期待する。
「悔しさをね、持った、覚えた選手たちもいるだろうから。ゲームでそれを発揮するということでしょうね」。球児が「悔しさ」というワードを使うのも今シーズンに入ってから初めてのような気もする。
繰り返すが最初から最後までうまくいくことはない。ここで今季初の3連敗を敵地で喫するか。それとも、踏ん張ってそれを食い止めるかは今後に向けて大きく違うはずだ。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)






