活動を休止しているPL学園(大阪)硬式野球部のOB会総会が12日、大阪市内のホテルで行われ、新OB会長就任が決まっている元巨人の桑田真澄氏(50)が出席した。桑田氏の恩師で、監督として歴代2位の甲子園通算58勝を挙げている中村順司元監督(72)や楽天平石洋介監督(38)ら99人のOBが集った。

昨年限りで名古屋商大の総監督を退任し、現場を離れた中村元監督は「教団とのパイプ役も含めて頑張ってほしい。桑田会長になってまた違う道が開ければ。校歌に『永遠(とわ)の学園』とあるが、野球部もそうであってほしいです」と思いを込めた。

PL学園出身のプロ野球監督では尾花高夫氏(元横浜監督)に次ぐ2人目の平石監督は「野球部がなくなって寂しい思いをしている。野球部の復活を望んでいるが、同時にPL学園にも恩返ししたい気持ちを持っている。そういう機会をいただきたい」と口元を引き締めた。「昔を美化する必要はないと思っている。いいことも悪いこともあった。でも僕は3年間でものすごく学んだ。今に生きていることは野球以外でも多い」と名門での濃密な経験を振り返った。