3年連続甲子園を狙う大阪桐蔭が、苦しみながらも4回戦に進んだ。

ミスも多く出た試合に西谷浩一監督(49)は「なかなか思うようにいかないけど、慣れてきました。こういう感じでいこうかなと。(課題は)言い出したらきりがない。きれいには勝てない。『寝技』に持ち込んででも、勝とうという気持ちです」と苦笑いで振り返った。

3回に2四球と4安打で4点を先制したが、直後に藤江星河投手(2年)が追いつかれた。三塁手の西野力矢(2年)の2つの失策などもあり、4-4の振り出しに。重い空気が漂っていたが6回に5点を勝ち越した。この回はわずか3安打。3死球に敵失、幸運な安打を効率的に得点につなげた。ヒットエンドランで活路を開くなど、主力の西野にも代走。ベンチワークもフル回転だった。

7回には1点を加え、さらに主将の中野波来外野手(3年)の左越え3ランでコールド勝ちを成立させた。高校通算15本目の中野は「切れるかなと思ったけど入ってくれてよかった。上にいくほど相手チームがいいし、苦しい試合になる。自分たちの粘り強さを強みにしたい」と引き締まった表情だった。

初戦の15日の東淀川戦は7-3と辛勝。これからもミスのできない試合が続く。