4強に共通、球数に縛られない投手管理 中村順司氏

元PL学園監督で、ともに歴代2位の甲子園春夏通算58勝、同6度の優勝を誇る中村順司氏が20日の夏の甲子園準決勝の展望を語った。

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いずれも初優勝を狙う4強が出そろった。総合力から見れば履正社。過去4試合の得失点差18点の結果を見ても、投打のバランスがいい。履正社と準決勝を戦う明石商には、接戦を勝ち抜いてきた勢いがある。

投手の安定感でいえば星稜。速球に強いあの智弁和歌山が、奥川君の速球に振り遅れていた。左手の使い方がうまく、リリースポイントが安定している。球速表示を超えた球の力があるのだろう。対する中京学院大中京も、試合終盤の破壊力はすさまじい。2試合とも好ゲームが期待できる。

4校とも複数投手を起用して、勝ち上がってきた。絶対的エースを擁する星稜も準々決勝は違う投手2人で、仙台育英に快勝した。林監督は、僅差なら終盤に奥川君投入で準備をさせておられた。準々決勝の明石商は7回途中からエース中森君を登板させ、八戸学院光星との接戦を制した。

投手が投げた球数を重要視するよりも、日々選手を見ている監督が体調を確認する。絶対に故障はさせない意思を持って、登板の可否を決める。先発回避なら、その日の力を最大限発揮させられる持ち場を考える。それができている4校が、優勝を争う位置につけている。(PL学園元監督、名古屋商大前総監督)