福岡県高野連の福岡地区(福岡市など)に所属する福岡大大濠・八木啓伸監督(42)ら監督有志一同は5日、「福岡地区高校野球交流戦」を開催することを発表した。

報道各社あてのファクスで「福岡地区監督有志一同は、夢や目標達成のために日々努力を惜しまず全力で学業と野球に打ち込んできた生徒(特に高校3年生)のために何か出来ることはないかと現場を預かる立場として検討を重ね、福岡地区高校野球交流戦を企画し開催することと致しました」と報告した。

県高野連は5月25日、新型コロナウイルス感染拡大のため中止となった全国高校野球選手権大会の出場権を懸けた地方大会について、福岡県独自の代替大会開催を断念することを発表した。これを受け、八木監督は「最後は練習試合なりの節目をつくってあげたい」とし、何らかの形で集大成の場を設けることを模索していた。

一方で、県高野連は6月に入り、県教育委員会から代替大会開催の検討を文書で依頼された。またこの日の一部報道で、一転して代替大会開催の検討を始めたと伝えられた。だが野口敦弘理事長は「(報道は)事実じゃないし、勇み足」と否定した。ただ「教育委員会からの文書は重たいことで、当然無視はできない。要請を受けているわけで、検討する事項の中の1つだと思う」との認識を示した。