今夏まで藤枝明誠(静岡)野球部の主将を務めた村松杏都内野手(3年)が5日、専大経済学部に指定校推薦で合格した。「一番下からのスタートだと思っている。プレー以外に人間性など、明誠で培ったものをアピールしながらやっていきたい」と抱負を語った。

専大は東都リーグ1部で最多32回の優勝を誇るが、現在は2部に低迷。「大学での目標は東都1部優勝。まずは昇格を目指したい」と村松。チームには、17年夏に藤枝明誠を甲子園初出場に導いた久保田蒼布(そう)投手(3年)も所属。高校の先輩と力を合わせ、チームを復活させる。

自身の吉報の前にもうれしいことがあった。先月、サッカー部が全国高校選手権県大会で優勝。同部主将のMF中山碧(あお、3年)らとクラスメートの村松は、現地観戦で応援。「普段と違ってかっこよかった。(甲子園に届かなかった)自分たちの分まで、全国大会で頑張ってほしいです」とエールを送った。

将来のプロ入りを目指しているだけに、同学年の静岡商・高田琢登、磐田東・二俣翔一(いずれも3年)のドラフト指名に「刺激になった。大学でレギュラーになり、自分も4年後にドラフトにかかるように頑張りたい」と力を込めた。【河合萌彦】

◆村松杏都(むらまつ・あんと)2002年(平14)5月10日、静岡県浜松市生まれ。小4から浜松コンドルズで野球を始めた。天竜中時代には浜松シニアに所属し、3年春・夏に全国大会出場。藤枝明誠高主将として昨秋の県大会優勝、同東海大会4強。右投げ右打ち。176センチ、81キロ。血液型O。家族は両親と兄。