国学院栃木は、今夏甲子園4強の聖光学院に完封負けを喫し、3位となった。エース盛永智也投手(2年)が8回を被安打10の3失点と粘ったが、打線が4安打に抑えられた。

地元での開催に、試合後は応援席だけでなく三塁側ベンチ上の観客にも整列をしてあいさつ。柄目直人監督(39)は選手たちへ「ナイスゲーム」と声をかけた。「非常に締まったいいゲームだった。試合の結果よりも、3年生たちが非常によく準備してくれた。すばらしいチームができました」と話した。

9回2死、最後の打者となった平井悠馬主将(3年)は、一塁へヘッドスライディングも三ゴロで試合終了。涙が止まらなかった。この日が18歳の誕生日。2回の第1打席では、スタンドから「ハッピーバースデー」が流れたが、初球で投ゴロに倒れ、悔しがった。「負けた悔しさよりも、このメンバーでもう野球ができないことが悔しい。みんなに感謝です」と話した。

今夏の甲子園では、昨夏の王者智弁和歌山を破るなど存在感を見せた。柄目監督は「弱かった5、6月から夏を経て10月と、選手が成長した。高校野球は10月まであってもいいと思う。夏から10月にかけて自立、大人になった。高校野球の未来を感じました」と明かした。