第108回全国高校野球選手権静岡大会の開会式が28日、しずてつスタジアム草薙で行われた。熱海は「最後の部員」となる田口健太捕手(3年)が、沼津工との合同チームで堂々と行進。選手宣誓は、富士市立の赤平大和主将(3年)が務めた。
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いよいよ、ラストサマーが始まる。合同チームを組む沼津工の仲間と一緒に臨んだ入場行進。多くの観衆が見守る中、熱海の田口は校旗を掲げながら1歩1歩、グラウンドを踏みしめた。「1週間後に試合もある。多少の緊張もあるけど、行進できて素直にうれしかった」と、雨が降る空とは対照的な笑顔を見せた。
近年続いた部員不足の影響により、24年度を最後に部員募集の停止が決まった。翌年夏の静岡大会後には3人の先輩が引退し、1人に。田口も当初は「一緒に辞めようと思った」と話す。それでも杉山聖監督(62)が既に合同チームでの秋季大会出場を決めていたため、再び白球を追った。
平日は同監督と二人三脚で基礎の強化や筋トレに汗を流し、週末は沼津工と合流。合同練習や実戦を積みながら、扇の要として積極的にコミュニケーションも図ってきた。「自分は沼津工業さんに入れてもらっている。活躍したいし、感謝の気持ちを持ってプレーしたい」と恩返しを誓う。
初戦は4日、清水東と戦う。OBでもある指揮官は副部長としてベンチ入りする予定で「勝負ごとなので勝ち負けはあるけど、勝っても負けても悔いの残らないような試合にしてほしい」と願う。応えるように田口は「1人だったけど、ここまでやってきてよかった。『熱高』としても最後。恥じないようなプレーができたらと思う。チームに貢献して、1つでも多く勝ちたい」と結んだ。
1950年の創部から約76年。完全燃焼の夏で、その歴史に幕を下ろす。【前田和哉】

