昨夏、全国制覇を果たした沖縄尚学。センバツの初戦敗退に、昨年の2年生エース、末吉良丞投手(3年)を左肘のケガで欠く中、春の九州大会は準優勝と着実に力をつけている。比嘉公也監督(45)は「山川(主将)1人で旗を返しに行かせるな。全員で返しに行こう」とげきを飛ばす。夏の沖縄を連覇しての4季連続甲子園出場へ。その現在地を追った。【保坂淑子】

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-昨夏は末吉投手が背番号1、新垣投手が10。今夏は逆になった

新垣 昨年は背番号1を取られたので負けられないです。

末吉 お互いに譲れない。自分はチーム全員が納得してもらえる投手になるために有絃はいい存在です。

-ずっとライバル

末吉 入学当初、自分が最初にAチームに入って。その頃、自分が一番だと思ってちょっとテングになっていたんです。1年秋の九州大会が終わった頃、有絃がいきなり140キロを超える球を投げ始めて、意識をするようになりました。

新垣 公式戦では最初、ビビって相手バッターと勝負できなくて…。末吉はメンタルが強くて真っすぐが強い。隣で投げていて、憧れていました(笑い)。

末吉 根性があるのは有絃です。辛抱強く練習できる。自分は実戦向きです。

-ダブルエースという思いは

末吉 ライバルだけど、昨夏から2人で勝つという思いは強いです。

新垣 末吉は三振で流れをもってくる投球ができるので頼りになります。

末吉 今年は難しい夏連覇がかかっている。2人で投げて勝てたらいいです。

-連覇からイメージするのは?

末吉 「粘り」です。どのチームも打倒沖縄尚学を掲げてくる。全員で粘り強く、最後の1球まで気を抜かずにやることが連覇に欠かせないと思います。

新垣 僕は「全員野球」。全員で1つの目標に向かって取り組んできた。優勝を目指して勝ちを重ねていけたら連覇につながると思います。

◆末吉良丞(すえよし・りょうすけ)2008年(平20)11月18日生まれ、沖縄県浦添市出身。仲西小2年時に仲西ビクトリーBBCで野球を始め、仲西中では最速145キロを記録。沖縄尚学では1年夏の県大会からベンチ入り。同年秋の県大会で背番号1。昨夏甲子園で優勝投手に輝く。最速150キロで高校日本代表にも選出されU18W杯でも活躍。175センチ、91キロ。左投げ左打ち。

◆新垣有絃(あらがき・ゆいと)2009年(平21)1月21日生まれ、沖縄県八重瀬町出身。東風平(こちんだ)小1から世名城ジャイアンツで野球を始める。八重瀬中では軟式で22年に全国大会3位に。沖縄尚学では1年秋からベンチ入り。2年夏は背番号10ながら4試合に登板し優勝に貢献。目標とする選手はヤクルト奥川、好きな言葉は大胆細心。175センチ、69キロ。右投げ右打ち。