県浦和は初回1死一、二塁、4番・渡辺佑内野手(3年)の中前適時打で先制。しかし2回表、本塁打を含む7者連続安打を浴びるなど一挙8点を失った。それでも2回裏に4点を返して3点差に迫ると、その後も点の取り合いを展開。5回終了時点で7-11と食らいついた。6回には1死満塁の好機を迎えたが併殺打に倒れ、流れを引き寄せることはできなかった。

10-14で迎えた7回2死二、三塁には、5番・平山大翔内野手(3年)が中前へ2点適時打を放ち、12-14と再び2点差に迫った。しかし、勢いに乗る昌平打線を止めることはできず、終盤に突き放された。

試合後、丸中健嗣監督(36)は「『持っている力をとにかく出せるように準備しよう』ということは大会前からずっと伝えてきました。選手たちは最後まで自分たちの力を出し続けてくれました」と3年生の健闘をたたえた。

祝日に行われた一戦とあって、三塁側スタンドは生徒や保護者、OBらの多くの応援で埋め尽くされた。偏差値約72を誇る県内屈指の進学校。得点のたびに三塁側スタンドから第一応援歌「八重雲起こる」が響き渡り、何度も球場を歓喜に包んだ。

その歌声は試合終了の瞬間、48年ぶりの5回戦まで駆け上がったナインをねぎらう大きな拍手へと変わった。60年ぶりのシード校として挑んだ夏。その足跡は、公立の雄・県浦和の新たな歴史として後輩たちへ受け継がれていく。

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