横浜(神奈川)のドラフト上位候補、最速157キロ右腕、織田翔希投手(3年)の“大怪物”を目指す夏の戦いが始まった。昨夏の王者・沖縄尚学と1回戦で激突。相手のエース、末吉良丞投手(3年)との投げ合いに1歩も引かず。球場表示で最速154キロの速球にキレのある変化球を自在に操り、8回2/3を投げ6安打2失点で12奪三振。「負けない投球」で圧倒した。松坂大輔(元西武)を擁した98年以来28年ぶりとなる夏の全国制覇へ好発進した。
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4季連続出場となった最後の聖地は、あまりにも短い夏となった。昨夏の優勝投手で「背番号1」で戻ってきた沖縄尚学・末吉良丞(りょうすけ)投手(3年)が先発するも3回66球3失点で降板。「けがしていろいろ支えてもらったけど、最後の最後で勝ち切れなかった。本当に悔しい」と大粒の涙を流した。2回2死二塁から連打で2失点。3回も2安打で失点し「頭が突っ込み気味で、フォームのバランスがあまり良くなかった」と修正できなかった。
最後は苦しい1年だった。夏春連覇を期待されたセンバツでは初戦敗退。そして4月上旬に左ひじ痛を発症。一番大事な時期でのアクシデントに不安が襲った。それでも両親などの支えもありリハビリを続け乗り越えると、背番号10をつけ沖縄大会の準決勝で今夏初登板初先発。決勝でも優勝の瞬間のマウンドに立ち、自ら優勝旗を返しに来た。 「人一倍、助けてもらったことが多かった。やってやるぞ」と熱い決意を胸に挑んだ集大成。だが自分の思い描いた結果にはならなかった。それでも2年半頑張ってきた自分へ「いろんなこともあったけど、お疲れさま」とねぎらいの言葉をかけた。
今後の進路は「未定」。当初はプロ一本の予定も、けがの影響もあり再考するという。比嘉公也監督(45)は「いいこともうまくいかなかったこともすべて甲子園が教えてくれたと思う。どうすれば大舞台で力を発揮できるかを成長につなげて大きく育ってほしい」と激励した。末吉は「同じ沖縄県出身の宮城大弥投手のような勝てるピッチャーになっていきたい」とさらに上の舞台でのリベンジを誓った。【佐藤妙月】

