日大三島(静岡1位)は、大垣日大(岐阜2位)を1-0で退けた。9回に田代一朗内野手(2年)が、サヨナラ打。公式戦初完投初完封した柳谷柊汰投手(1年)の好投に土壇場で応えた。掛川西(静岡3位)は愛工大名電(愛知1位)を7-6、常葉大菊川(静岡2位)は三重(三重1位)を11-1の6回コールドで下した。県勢3校そろっての4強進出は史上初となった。準決勝は24日に行われ、日大三島と掛川西、常葉大菊川と近大高専(三重3位)が対戦する。
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勝利を決める打球が、一直線に伸びていった。0-0の9回裏。1死三塁の好機で、日大三島の田代に打席が回った。それまで得点圏で2度凡退していた背番号6。永田裕治監督から「低めの変化球は捨てろ」と助言を受けて打席に入ると、その初球だった。
「打とう、打とうと焦って、低めを打たされてしまっていた。最後は冷静に球を見極められたと思う」と真ん中高めのスライダーを逃さず、強振。右翼越えに運んだ。接戦に終止符を打ったヒーローは、三走の生還を見届けて“Uターン”。一塁側ベンチから次々と飛び出す仲間に迎えられ、整列に加わった。
マウンドでは、今秋初先発となった柳谷が踏ん張った。好調だったスライダーを通常よりも多投し、要所を締める。9回124球、被安打5で公式戦初完投初完封を飾った。右腕の熱投にも報いるサヨナラ打。田代は「一戦必勝と試合に臨んだ。勝てて良かった」と胸をなで下ろした。
この日は、永田監督の63歳の誕生日だった。スタンドの応援団が試合前に熱唱したバースデーソングに加え、白星も贈った。田代は「勝ちを届けたかった。プレゼントです」と笑うと、指揮官も「良い誕生日でした」と目を細めた。
24日の準決勝は掛川西との「静岡対決」となった。東海地区から来春センバツの出場枠は「3」。勝てば、春夏連続出場を果たした22年以来の甲子園が有力となる。田代は「気持ちで負けないようにしたい。次も全員野球で戦って、絶対に勝ちたい」と燃えていた。【前田和哉】

