逆転の報徳だ。報徳学園(兵庫1位)が八幡商(滋賀2位)との延長10回タイブレークを制し、24年準V以来3年ぶりのセンバツ出場を確実にした。エース谷口哲聖投手(2年)は今秋の連続無失点が60イニングでストップも、打線が土壇場で9回に同点に追いつき、10回にサヨナラ勝ちした。明石商(兵庫2位)、智弁学園(奈良2位)、京都国際(京都1位)もそれぞれ強豪を倒し準決勝進出を決めた。

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驚異の記録が途切れても、最後までエースとしてマウンドに立ち続けた。サヨナラ勝ちの瞬間、笑顔でマウンドに駆け出した谷口は「みんなやっぱり気持ちが入ってて食らいついてくれて勝てた。チームとしてほんまに成長できた試合」と全員でつかみ取った勝利をかみしめた。

谷口は、この試合前まで今秋53イニング連続無失点。この日も「立ち上がり良かった」と7回までスコアボードに0を並べ続けた。だが8回2死二、三塁のピンチを迎えると適時打を浴び2失点。無失点記録は60イニングで途切れた。さらに4-2の9回、あとアウト3つから粘る八幡商打線を抑えきれず3失点。まさかの展開が待っていた。

それでもこれまで谷口頼りだった分、打線が奮起。2死一、三塁の土壇場で追いつきチームは延長タイブレークに突入した。「めちゃめちゃ楽しめました。気持ちで抑えるしかなかったんで、1球に込める思いは強かった」とこの場面でギアを上げた谷口は、10回無死一、二塁からのスタートで2つの空振り三振を奪うなど無失点。その裏チームがサヨナラ勝ちした。

これでセンバツ切符を手中に収めた。世代屈指の右腕は来春に向けて「この試合勝ち切れたってことは、他のチームもできてないことをやってる。そこを強さにしてこれからもやっていきたい」と意気込みを語った。記録は途切れたが、それ以上に価値のあるゲームになった。【佐藤妙月】

◆谷口哲聖(たにぐち・てっしょう)2010年(平22)1月8日生まれ、大阪府茨木市出身。葦原小1年から葦原南で軟式野球を始める。茨木南中では摂津シニアに所属し、中3春は全国大会にも出場した。報徳学園では1年秋から投手に専念し、2年夏は背番号11でベンチ入り。2年秋から主戦投手。183センチ、83キロ。右投げ右打ち。

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