プレーオフ争いがいよいよ激化してきているが、現地22日MLBは早くも来年のレギュラーシーズン・スケジュールを発表した。いくつもの注目点があるので紹介したい。

 日本人にとって最も大きいのはやはり2012年以来となる東京での試合開催だろう。既に報道されているようにマリナーズとアスレチックスが3月20、21日に東京ドームで他に先駆けて開幕シリーズを戦う。イチロー外野手の勇姿をその目で観たいと思っているファンは数多くいることだろう。

 さらにこのカードは付加価値がつくかもしれない。現在アスレチックスはア・リーグ西地区の首位をアストロズと争っており、マリナーズもワイルドカード圏内にいるのだ。もしアストロズが優勝し、マリナーズがワイルドカードでプレーオフに進出し、勝ち進めばア・リーグ優勝決定シリーズで対戦することになる。そうなればこの開幕シリーズは前年のリマッチということになり、さらなる注目を浴びることになるのは確実だ。そんな夢も見つつ、チケット争奪戦に突入することになりそうだ。

 一方、伝統的な開幕戦は3月28日木曜となっている。3月中の開幕とあって今年のように東北部と中西部での試合は寒さに悩まされることになるかもしれない。そのことも考慮されてかまだボストンでは雪が予想されるレッドソックスは開幕から10試合をシアトル、オークランド、アリゾナという温暖な西海岸でのロードで戦うことになる。

 開幕戦の注目カードとしてはダイヤモンドバックス対ドジャース、ブレーブス対フィリーズ、オリオールズ対ヤンキースなどがある。インターリーグシリーズとしてレンジャース対カブスがあり、故障から復活したダルビッシュ有投手が古巣相手に先発するところを観たいものだ。

 海外開催は日本だけではない。カーディナルスとレッズは4月に2試合、アストロズとエンゼルスは5月に2試合メキシコで試合を行う。さらに6月にはレッドソックス対ヤンキースという人気カードがロンドン・スタジアム、元オリンピック・スタジアムで開催される。ホームはレッドソックスで、独立戦争のパッチをユニフォームにつけてプレーするという噂もあったが、これはデマということだ。

 インターリーグシリーズはア・リーグ東対ナ・リーグ西、ア・リーグ中対ナ・リーグ東、ア・リーグ西対ナ・リーグ中を基本にヤンキース対メッツ、エンゼルス対ドジャース、ホワイトソックス対カブスといったライバル対決も組まれている。

 オールスターゲームは7月9日にクリーブランドで開催予定だ。クリーブランドでの開催は1997年以来となる。

 レギュラーシーズン最終戦は9月29日で、この時各チームの明暗はどうなっていることだろうか。