左手親指の靱帯(じんたい)損傷で故障者リスト(DL)入りしているエンゼルスのマイク・トラウト外野手(25)が、7月11日のオールスター戦(マイアミ)前に復帰する可能性が出てきた。球団公式サイトが13日に報じた。

 トラウトは5月28日のマーリンズ戦で二塁にスライディングした際に親指を負傷。自身初のDL入りし、同31日に手術を受けた。復帰まで6~8週間と診断され、球宴出場は絶望的とみられていたが、この日の会見で「以前と比べてだいぶ良くなっている。医者からは良い報告を受けているよ」と回復ぶりをアピールした。打撃と守備練習はまだだが、すでに投球動作は再開しているという。

 手術から6週間弱となるオールスター戦前の復帰について問われると「すべてが順調にいけば」と、出場の可能性を否定しなかった。ただ、回復具合が最優先で「残りのシーズンのことを考えれば、無茶はできない」と、慎重な姿勢も見せた。

 昨季自身2度目のリーグMVPに輝いたトラウトは、DL入り前の47試合で打率3割3分7厘、16本塁打、36打点を記録。オールスター戦は5年連続で出場しており、この日発表されたファン投票の第3回中間発表でもヤンキースのジャッジ外野手に次ぐ2位で選出圏内に入っている。