前田健太投手の所属するドジャースの外野手プイグが13日のインディアンス戦で本塁打を放った後、観客に向かって中指を突き立てる侮辱行為をして、翌日に大リーグ機構から1試合の出場停止処分を科された。

 デビューした2013年には打率3割1分9厘の打撃で脚光を浴びた強打者がその後は伸び悩み、現在は問題行動で騒がれてばかり。今季も打率2割4分4厘と不調が続き「やじを飛ばされて、とっさにやり返してしまった」と反省している。

 キューバ出身のプイグは亡命する際に密航で稼ぐ組織に金銭を払い、球団と契約後も一定の報酬を支払う約束だったと報道された。危険運転容疑での逮捕などもあり、ここ数年はトレードのうわさが出ては消える状態が続いている。

 自身も外野手だったドジャースのロバーツ監督は、敵地で守備に就くと汚いやじが飛んでくることがあったそうで「やじには鋭い指摘もあるし、面白がるようにすれば腹も立たない。一時の感情に任せて行動するのは良くない」と渋い表情だ。