マーリンズを買収したグループの共同オーナーでもあるデレク・ジーター氏(43)が、大胆なチーム改革を断行する。編成最高責任者として着手したフロント陣の刷新が、最終段階に入っていることが29日(日本時間30日)、明らかになった。米国の複数メディアなどが伝えたもので、同氏の古巣ヤンキースで育成統括副社長を務めるゲーリー・デンボ氏(56)を、GMまたは編成本部長などの要職にヘッドハンティングすることが確実となった。

 デンボ氏は、ヤ軍などで打撃コーチを務めたほか、03年にはヒルマン監督時の日本ハムで打撃コーチに就任。その後、ヤ軍に復帰し、コーチやフロントの一員として、ジーター氏のアドバイザー的な役割を担ってきた。現在は、マイナーの巡回コーチを務める松井秀喜氏の「直属の上司」でもある。このほか、カブスの元GMでヤ軍特別アシスタント・スカウトのジム・ヘンドリー氏らの招請も有力視されている。

 その一方で、現体制の人事刷新も敢行する。マイケル・ヒル編成本部長は、何らかの役職で残留する方向だが、マイク・バーガーGM補佐ら各部門の統括4人を解雇。現在は、最終調整に入っている模様で、全日程終了後の週明けにも正式発表される見込みだ。(マイアミ=四竈衛)