メッツは10月30日、青木宣親外野手(35)を自由契約にしたと発表した。今後はFAになり、日米他球団との交渉も可能になる。メ軍は年俸調停権を持つ青木を40人枠に入れたまま来季の契約交渉を行えば、550万ドル(約6億500万円)の今季契約がベースになるため、保有権を1度手放したとみられる。米移籍情報サイト「トレード・ルーモア」は、年俸調停を行った場合の青木の来季年俸を630万ドル(約6億9300万円)と予想していた。

 球団公式サイトによると、青木はメ軍と契約した際、10月までに球団が来季契約を結ぶかどうか決めるという条項を盛り込んだという。本来なら12月上旬が来季契約を選手に伝える期限だが、早めに市場に出るための措置とみられる。

 メジャー6年目の今季はアストロズの一員としてスタートし、6月に日米通算2000安打を達成。7月末ブルージェイズにトレードされ、その後FAになり9月はメ軍でプレーした。3球団合わせた成績は打率2割7分7厘、5本塁打、35打点、10盗塁。93安打で渡米後初めて100安打に届かなかったが、後半は12試合連続安打を記録していた。