主力を次々と放出し非難を浴びているマーリンズのデレク・ジーター共同オーナー兼CEO(43)が、これまでの決断はすべて球団再建のためだとあらためて反論した。1日付の米紙USAトゥデー電子版が報じた。

 ロサンゼルスで行われたオーナー会議に出席した同氏は取材に応じ、昨年12月のファンミーティング以来、約1カ月半ぶりに公の場で発言。「ファンの不満は理解している。彼らにとってつらい状況だと思う。だから彼らの意見をできる限り聞くようにする。しかし、究極の目的はチームを成功に導くこと」と話した。

 マ軍は今オフ、昨季メジャー最多59本塁打を放ったスタントンや盗塁王ゴードン、主軸のオズナを放出。1月には自らトレードを志願したイエリチも放出しし昨季3人で114本塁打を放った屈指の外野陣は全員移籍した。米メディア「ザ・リンガー」によると、1度のオフにトレードで放出された選手のWAR(選手評価の際に使用される代表的な指標)の合計値はすでに20・3で史上2番目に高いという。

 トレードの見返りとしてチームは若手を多数獲得。ジーター氏は「去年から約20人もの選手を獲得してきた。球団を立て直すにはプロスペクト(若手の有望株)が必要」と力説。「批判は付きまとうだろう。しかし、肝心なことは、我々が現在の状況を変えられると信じていることだ」と話した。