レイズ筒香あえて2年契約、裏には自信と挑戦者意識

DeNAからポスティング制度で米移籍を目指していた筒香嘉智外野手(28)が13日(日本時間14日未明)、レイズと合意した。米メディアなどによると、2年契約で総額1200万ドル(約13億2000万円)前後となる見込みで、週明けにも正式発表される。背番号は、DeNA時代と同じ25に内定。日本を代表する長距離砲が、フロリダ州タンパで夢の第1歩を踏み出すことになった。

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少年時代からメジャーに憧れ続けた筒香が新天地として選んだのは、南国のトロピカルな空気に包まれたフロリダ州セントピーターズバーグを本拠地にするレイズだった。レイズは筒香がポスティングの手続きを終えた直後から猛烈なアタックを開始。書面だけでなく、テレビ電話を利用して下交渉を続けるなど、他球団に先んじて熱心な姿勢をアピールしてきた。

筒香にすれば、金銭面の条件は二の次だった。過去に20歳代でメジャーに移籍した松坂、ダルビッシュ、田中らの日本人先発投手は、いずれも6年以上の長期大型契約を結んだ。だが、走攻守を含めたトータルとしての評価が難しい野手の場合、同じような高額契約を望むわけにもいかない。となれば、高いレベルで活躍した後、より好条件を勝ち取ればいい。現時点で、契約の細部は明かされていないが、今後の2年間でトップクラスにランクされれば、21年オフには、FA(フリーエージェント)市場の目玉選手となる可能性もある。

これまで15年オフにドミニカ共和国のウインターリーグで修業した経験もあり、筒香にとってのメジャーは、三顧の礼で迎え入れられる場所ではなく、ハングリー精神で挑み、成り上がっていくステージ。今回、安定の長期契約を望まず、あえて2年契約を選択したのも、自らのモチベーションを維持するためだけでなく、それだけの自信と挑戦者としての意識を秘めた裏返しとも言える。

現在、ロサンゼルス近郊でトレーニング中の筒香は、近日中にもレイズの本拠地タンパへ向かい、メディカルチェックを受けた上で、球団から正式に発表される予定だ。すでにDeNAで慣れ親しんだ背番号25を提示されており、すんなり内定した。

順調ならメジャーデビューは、来年3月26日(パイレーツ戦)の本拠地での開幕戦。港町横浜で育った大砲が、満を持して大海原へ船出する。

◆レイズに在籍した日本人選手 野茂英雄(05年)森慎二(06、07年=右肩脱臼のため登板なし)岩村明憲(07~09年)松井秀喜(12年)の4人がいる(07年までのチーム名はデビルレイズ)。森と岩村はポスティングシステムで移籍した。野茂は05年6月15日ブルワーズ戦で日米通算200勝を達成。松井は12年7月にレイズから戦力外通告を受け、自由契約後の同年12月に引退を表明した。

◆筒香の守備 日本時代は一塁77試合、三塁135試合、左翼733試合、右翼12試合と4つのポジションを経験。日本人大リーガーでは田口壮外野手(カージナルス)が03、06、07年に1度ずつ二塁を守っているが、本格的に内外野の両方でプレーした選手はまだいない。

◆日本人大リーガーの契約年数 筒香は来季で29歳となる。過去に20代で渡米した日本人野手ではイチロー、松井秀、松井稼、岩村、西岡と3年契約がほとんどだった。投手は契約年数が長く、日本人最長は前田(ドジャース)が8年、次いで田中(ヤンキース)が7年契約を結んでいる。

◆背番号25 筒香の背番号は10年が55番、11年が8番、村田修一が巨人に移籍した12年以降は村田が背負っていた25番を継承した。日本人大リーガーではイチローの51番、松井秀の55番など、日本時代の背番号をそのままつけるケースが少なくない。日本選手の25番は松井稼がメッツ時代につけた。ジャイアンツは昨年、通算762本塁打のメジャー記録を持つバリー・ボンズの現役時代の背番号25を永久欠番にした。

▽ヤクルト山田哲(17年WBCでともにプレー) 今朝、ニュースで見ました。頑張ってほしいですし、応援しています。活躍を見るのが楽しみです。

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  • 10月29日、メジャーリーグへの挑戦を表明するDeNA筒香