新型コロナウイルスの感染拡大を受け、メジャーの開幕が延期されるなか、MLB公式サイトは様々な特集記事を掲載している。これまで1987年シーズン、2003年シーズンの出来事を伝えてきたが、4日には野茂英雄氏がメジャーデビューを果たした1995年に焦点を当てた。

ウィル・リーチ記者はこのシーズンの「私的オールMLBチーム」と題して、メンバーをピックアップ。外野手にバリー・ボンズ氏(ジャイアンツ)、捕手にマイク・ピアザ氏(ドジャース)らを選出し、先発投手4人のうち1人に野茂氏(ドジャース)をリストアップした。

このシーズンは前年から続くストライキの影響で開幕が遅れ、球界は沈滞ムードだった。だが、カル・リプケン内野手(オリオールズ)が連続最多出場記録を塗り替えるなどの話題もあり、ファンの心を再びつかむことに成功した。

だが、リーチ記者はこの年に起きた重大事件はそれだけではないとし、ナ・リーグ新人王に輝いた野茂氏に言及。「メジャーでは30年ぶりの日本人選手だったヒデオ・ノモは旋風を巻き起こし、まるで何年もメジャーにいたかのようなピッチングを見せた」とつづり、その功績をたたえた。