レッズ秋山翔吾外野手(32)が5日(日本時間6日)、本拠地グレートアメリカン・ボールパークからリモート会見に臨み、あらためてメジャー1年目への抱負を語った。

中止期間に滞在していたロサンゼルスから約1週間前に移動。サマーキャンプが始まり、約3カ月半ぶりにチームメートらと再会した。「僕のことを忘れてるかなと思ってましたけど、みんな名前を覚えてくれてました」とおどけて、日米報道陣を笑わせた。

今季は、60試合の短期決戦。ベル監督が「彼はプロフェッショナルで献身的。経験もスキルもある」と話すように、外野の全ポジションを任されるだけでなく、1番打者としての期待値も高い。「やれと言われたことにすべて応えようと思ってます。試合に出ることが最優先」。技術面だけでなく、異なる環境への対応を進めながら、グラウンド上では結果を求められる。「変化を恐れちゃいけないと思います」。西武で9年間の実績があっても、米国では新人。定位置を奪いに行くハングリーさは、若手選手と変わらない。

現時点で試合日程は発表されていないものの、今季はリーグを問わず、同地区との対戦が組まれる。カブスのダルビッシュだけでなく、今回の自粛期間中、ロサンゼルスで一緒にトレーニングを続けてきた親友のツインズ前田とも対決する可能性が出てきた。「楽しみです、だけでは片付けられないというか…。彼相手だろうが、外国人の投手相手だろうが、結果を出さないといけないことに変わりはない」。開幕まで残り3週間足らず。レッズ初の日本人メジャーリーガーは、終始、にこやかな表情ながら、胸に秘めた強い決意と覚悟を口にした。