菊池雄星、新チェンジアップ「三振取れたのは収穫」

  • 対戦形式練習に参加し、チームメイトと話すマリナーズ菊池(AP)

メジャー2年目を迎えるマリナーズ菊池雄星投手(29)が8日(日本時間9日)、本拠地Tモバイルパークでサマーキャンプ再開後、初のフリー打撃に登板した。2回相当、40球を投げて安打性の当たりが3本、3奪三振だった。最速は95マイル(約153キロ)をマーク。外出自粛期間に取り組んでいた新チェンジアップで2三振を奪うなど、手応え十分の内容だった。

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練習の一環とはいえ、背番号18のユニホーム姿で本拠地マウンドに立ち、打者相手に投げる感覚は、やはり格別だった。3月中旬にキャンプが中断されて以来、約3カ月半ぶりの実戦。練習後、リモート会見に応じた菊池は冷静に40球を振り返った。「バランス良く投げられたんじゃないかと思います。久しぶりで不安はありましたが、カウントもうまく作れましたし、スピードもある程度は出てました。これからさらに上がっていくと思います」。

アリゾナでの春季キャンプでは、オフ期間の徹底研究の末、速球、スライダーなど各球種の球速が格段にアップした。サービス監督が「違う投手になったみたいだ」と驚くほどの大きな進化だった。

中断後は、同地に残り、今季から同僚となった平野と合同トレを行った一方で、昨年来、最大の課題だったチェンジアップの改良に取り組んだ。時速140キロ台後半だった高速バージョンから、落差が大きく空振りが取れる球にアレンジ。実質的にはフォークに近い、人さし指と中指で「がっつり」挟むチェンジアップが完成した。この日は、3三振中2個が新チェンジアップ。「三振が取れたのは収穫だと思います」と、納得できる内容だった。

昨季は、調子が一定せず、6勝11敗と黒星が先行した。次回登板予定の14日(同15日)を含め、24日の開幕まで実戦登板は残り2試合。「貴重な実戦の機会は無駄にしたくない。1試合目から100%のパフォーマンスが出せるように準備したいです」。変則日程の短期60試合。パワーアップした菊池にすれば、最後までアクセルを緩めるつもりはない。