パドレスのキャンプに招待選手として参加している加藤豪将内野手(26)が、28日(日本時間3月1日)のオープン戦初戦(対マリナーズ)に一塁手の控えとしてベンチ入りすることが分かった。コロナ禍の影響で、マイナーの招待選手の人数が少ないこともあり、途中出場することが確実視されている。

2013年のドラフト2巡目(全体66位)でヤンキース入りした加藤は、マーリンズを経て、昨年11月、パドレスとマイナー契約を結んだ。チャンスを広げるためにも、本職の二塁手だけでなく、内野の全ポジション、さらに外野手にも挑戦中。今キャンプには、3種類以上のグラブを持参した。「チームも求めているし、いろいろなことができて楽しいです」。

コロナ禍の自粛期間中にウエートトレに専念したこともあり、体重が約5キロ増の93キロまでアップ。たくましさが加わった。「やっと食べたものが筋肉になってきた感じです」。この日の打撃練習では、持ち前の広角打法だけでなく、サク越え弾を放つなど、力強い打撃を披露した。

本格的な実戦は、マーリンズの「サマーキャンプ」に招集されていた昨年9月の紅白戦以来。「まだ生きた球を打っていないので不安もありますが、思いっきり振りたいですね」。出身地サンディエゴで巡ってきた初のメジャー昇格を目指して、加藤の挑戦が再スタートする。