2020年オフに、ダルビッシュ有投手を含め7選手が絡むブロックバスター(大型)トレードでカブス入りした若手有望株オーウェン・ケイシー外野手(19)が、「現実とは思えない瞬間」と当時を振り返った。MLB公式サイトが伝えている。

この年の12月、カブスはダルビッシュとビクター・カラティニ捕手をパドレスに送り、相手側からは先発右腕ザック・デービーズ投手と若手4選手の計5人を手に入れた。その若手4選手の1人が同年のドラフトでパドレスから指名を受けたケイシーだった。

大型トレードが報じられると、家族や友人からひっきりなしに連絡が来るようになり、ケイシーは練習に集中するため、ソーシャルメディアと電話の通知をすべてオフにしなくてはならなかったという。同選手は「現実とは思えない瞬間だった」と、当時の様子を表現した。

そんなケイシーだが、トレードの連絡を受けても、まったく動じる様子はなかったという。パドレスから一報を受けた時は地元オンタリオの球団フィールドハウス・パイレーツで打撃練習の最中だったが、編成本部ディレクターであるジミー・リチャードソン氏によると、ケイシーは淡々と練習に戻っていったという。

同氏は「ダルビッシュ有とのトレードと聞いたら、普通はプレッシャーを感じるだろう。だが、彼は『さあ練習に戻ろう』と、それだけだったね」と、ケイシーが大型トレードを冷静に受け止めていたと振り返った。