エンゼルスのタイラー・スカッグス投手が2019年7月に遠征先のホテルで突然死したことに関し、エリク・ケイ元球団職員(48)が同投手に死亡につながる薬物を与えたなどの罪で22年の禁錮刑を言い渡された。テキサス州フォートワースの連邦裁判所で11日、判決が下った。少なくとも20年は刑務所に収監される見通しだという。

スカッグスは当時、チームがレンジャーズとの4連戦で遠征に出たテキサス州内のホテルで就寝中、自身の吐き下した物によって窒息死。検視の結果、体内からアルコールとオピオイド系の鎮痛剤成分が発見された。裁判で複数の選手らの証言から、ケイ元職員がその薬物を与えていたことが明らかになっていた。

スカッグスの遺族は文書で「エリク・ケイの訴追に尽力してくださったすべての方々に感謝します。今日の判決で重要なのは刑期ではなく、死につながる危険な薬物を与える人々は、その責任を負うべきであるということがはっきりしたことです」と声明を出した。