米大リーグのワールドシリーズ(7回戦制)が、28日(日本時間29日)からアストロズの本拠地ヒューストンで開幕する。ワールドシリーズ(WS)の見どころを紹介する。

(1)成績が対照的 アストロズは今季、ア・リーグ最多の106勝を挙げた。17年以降は、短縮シーズンだった20年を除いて毎年地区優勝している。ポストシーズン(PS)は第1シードで登場し、7戦無敗で勝ち上がってきた。無傷で優勝すると「ビッグレッドマシン」の76年レッズ以来46年ぶりとなる。対するフィリーズは第6シードで、今季から出場枠が1つ増えたことでPSに出場できた。歴史ある球団だが、下馬評を覆して勝ち上がり、13年ぶりのWS出場となった。

(2)監督が対照的 アストロズの73歳ベーカー監督はジャイアンツ、カブスなど5球団で公式戦を3884試合も指揮している。WSで優勝のない監督としては最多の通算2093勝。自身3度目の挑戦で悲願達成なるか。フィリーズのトムソン監督は、WSで初のカナダ人指揮官。ジラルディ前監督が解任された6月3日からチームを率い、借金7以上で引き継いでWS進出した初の監督となった。公式戦は111試合で65勝46敗。記録会社エライアスによると、敵将との経験試合差3773は史上5位だ。

(3)矛盾対決 アストロズはリーグ2位の防御率2・90、PS1・88と強力投手陣を誇る。フィリーズは公式戦でリーグ4位の205本塁打を放った強力打線。本塁打王シュワバーに、PSでは主砲ハーパーが5本塁打、OPS1・351と絶好調だ。

(4)42年ぶり アストロズは12年までフ軍と同じナ・リーグ所属で、両軍は1980年にナ優勝決定シリーズで対戦。過去PSでの対戦はこの1度だけで、この時はフィリーズが3勝2敗で勝利。WSでもロイヤルズに勝って、球団初の世界一になった。【斎藤直樹】