【グレンデール(米アリゾナ州)16日(日本時間17日)=四竈衛、斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が、すさまじいショータイムを披露し、順調な調整ぶりを見せた。練習メニューで予定されていたライブBP(実戦想定の打撃練習)には入らなかったが、キャンプで3度目の屋外フリー打撃を行い、26スイングで13発。2セット目は5スイング5連発で、ファンも含めて周囲を騒然とさせた。推定飛距離150メートルにも到達する衝撃の飛距離には、二刀流だからこその体の強さにも要因があった。
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もはや、手負いとは思えない。リハビリ中で右肘に黒のブレイスを着用している大谷だが、強烈なインパクト音と、とんでもない飛距離が際立った。3セット目の3本目、右翼への完璧な当たりに、ロバーツ監督が大興奮。「アハハハハ」と笑い、激しいリアクションで驚きを表現した。それだけではない。同組でフリー打撃を行った同僚のロハスが「ポップアップ(ポップフライ)だ!」と叫んだ打球でさえ、フェンス越え。ケタ違いのパワーを見せつけた。
力を入れると、捉えた瞬間に声が出る。推定飛距離150メートルの特大弾を放ち、高さ10メートル以上のセンターのバックスクリーンも越えた。なぜ、そこまで飛距離が出るのか。この日、打撃投手を務めていたのは大谷のメジャー1年目にエンゼルスに在籍していたディノ・イブル三塁コーチ(57)。投球リズムを知っていただけに、タイミングが合ったことも要因と言えるが、同コーチは「体を回転させる時、地面からコア(core=体幹)への力がとても強い」と証言。両足の踏み込みの力強さを臀部(でんぶ)、そして上半身の体幹に伝え、それが爆発的なエネルギーを生むという。
今や、メジャーの選手と並んでも体の大きさが目立つ。特に、尻周りは大きさも厚みも違う。同コーチは「ヒップの使い方がいい。すごく力強い。アルバート・プホルス、マイク・トラウト、アーロン・ジャッジ、彼らと並んでトップレベル」と通算703本塁打のプホルスら希代の強打者を比較し、尻周りの強靱(きょうじん)さを表現した。大谷は投手としてもトレーニングを続けていたことで、臀部から下半身も分厚い。飛距離の秘訣(ひけつ)は、二刀流だからこその産物でもあった。
キャンプイン後3度目の屋外フリー打撃は、26スイングで6連発を含む13発。2セット目は5スイングで5連発のショータイムに、周囲の目がくぎ付けになった。ライブBPこそ参加しなかったが、3月20日の開幕戦(韓国・ソウル)に向けて万全の状態といえる。打者1本でどれだけ打つのか。日に日に、期待が膨らむばかりだ。
▽ド軍ロバーツ監督(大谷の回復具合に)「予定よりも順調。いつからオープン戦に出るかはわからないが、日に日に調子を上げているし、状態はとても良さそう」



