【ピッツバーグ(米ペンシルベニア州)3日(日本時間4日)=斎藤庸裕】体調不良のドジャース大谷翔平投手(31)が、全力プレーでフル出場した。パイレーツ戦に先発する予定だったが、せきなど風邪の症状で状態が万全ではないため、急きょ回避。打者での出場は可能と判断し、「1番DH」で2安打を放った。ロバーツ監督によれば、体調を回復させ、週末に行われる敵地ボルティモアでのオリオールズ3連戦のいずれかで先発する見込みだという。大谷の奮闘も及ばず、チームはナ・リーグ中地区最下位のパ軍に2連敗となった。

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体調不良でも、全力の姿勢が光った。5回の第3打席で右中間に運ぶ二塁打をマーク。その後、塁上でせきをする場面もあったが、3番ラッシングの右直で三塁へ進塁。両膝に手をついた様子から、万全ではないことは明らかだった。それでも、7回の第4打席では詰まった三ゴロで全力疾走し内野安打を放った。2番ベッツの右飛では一塁からタッチアップし、二塁へ進塁。得点圏に進み、チャンスメークした。

得点にはつながらなかったが、気迫あふれるプレーでチームを鼓舞した。ロバーツ監督は「打席で粘り、長打を打ち、勝利に貢献しようとしている。懸命に戦ってくれて我々としてもありがたい」と感謝。登板はできなくても、打者では出場可能と判断し、2安打と好走塁で存在感を発揮した大谷を「彼は競争心がある選手。まだ完全には(状態は)戻っていないが、今できることをやってくれている」と称賛した。

チームは投打がかみ合わず、勝率の低いパ軍に痛い連敗を喫した。急きょ先発に回ったシーハンは2失点と踏ん張ったが、5回途中で降板。流れをつかめず、打線も沈黙した。2回無死満塁、3回2死満塁の絶好機を逸するなど、拙攻が目立った打線にロバーツ監督は「最初の打席が一番大事になることがあるし、それが試合の勝敗を決めることもある。各打席、状況の重みをチーム全体で理解しなければいけないが、今はできていない。安定していない」と苦言を呈した。

大谷の次回登板については試合前、同監督が週末に行われる敵地ボルティモアでのオリオールズ3連戦までずれ込むことを明かした。一方で、体調次第では流動的。急きょの先発変更や不確定な予定の責任を、大谷も感じているに違いない。いずれにしても、まずは万全の状態を整えることが求められる。

▼ドジャース大谷は第4打席、横投げ左腕シスクの内角に大きく外れたシンカーにどん詰まりの三塁内野安打を放った。「痛てっ」と大声を出した。MLBのラングス記者によると、この投球はホームベースの中心から1・94フィート(約59センチ)離れていた。投球のトラッキングが始まった08年以降、左打者ではバントを除き、最も内角に外れた投球を打った安打となった。

【動画】「あ~、痛って!」大谷翔平、ボテボテ当たりは内野安打