3月のWBCで初優勝したベネズエラが、大地震に見舞われ、再び大リーグで注目されている。準々決勝では過去最多の8人のメジャーリーガーを擁した前回王者の日本に完勝。その後も緻密(ちみつ)さと力強さを兼ね備えるスタイルで、イタリア、大本命とみられていた米国を破った。6月にはマグニチュード7を超える地震で5000人以上の死者が出た。祝賀ムードから国の状況が一変する状況下でも、同国出身のメジャーリーガーはたくましく、世界中からの支援を呼びかけるなど存在感を示す。現状を探った。

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WBC優勝を果たした代表チームは、大会中から連絡を取り合うために使っていたチャットアプリのアカウントをそのまま継続し、今は震災から立ち直るための励まし合いに使っているという。オマー・ロペス代表監督(アストロズ・ベンチコーチ)は7月初旬、米専門テレビ局MLBネットワークのインタビューでこう語っていた。

「代表チームの結束は本当に素晴らしい。私たちは毎日、密に連絡を取り合い、互いに助け合い、特にメンタル面で支え合っている。23年の前回のWBCから、野球を通じて本当に国全体が結束を強めてきた。今回で優勝し、天国にいるような喜びを味わい、地震で奈落の底に突き落とされた。この状況で、球場に行くのもつらいという選手もいる。だが我々は野球をする。それがベネズエラを元気にするのだと励まし合っていると、同監督は明かしていた。【水次祥子】