開幕、オレベンチでOK! 中日谷繁元信兼任監督(44)が厚みを増した選手層に自信を見せた。就任2年目のオープン戦は最終戦も5安打1得点で引き分け。6勝9敗2分けの9位と成績は低調ながら、手応えは昨季と段違いだ。新人選手の激しい争いに、眠っていた戦力の台頭。ケガに泣いた看板投手たちもメドが立った。谷繁監督は27日開幕戦で先発マスクをかぶらない意向を明言した。

 谷繁兼任監督が最後まで激しくタクトを振った。9回1死。2番手吉見に代えて浅尾を投入。その後も打者に合わせて高橋聡、田島を次々とマウンドに送り込んだ。

 「吉見の球数もあったし、浅尾も連投。最後はできることをやった」

 この日は2試合連続で「9番・指名打者」に先発投手を起用した。公式戦の状況を先発要員に経験させる。シーズンのために必要な準備をオープン戦最終戦も淡々とやりきった。

 周囲の評価は決して高くない。だが、指揮官は不安をみじんも感じさせない。自軍の戦力について「去年の3月22日(1年前)よりはいいですよ。投手も野手も」と力強かった。ここ数年ケガに苦しんだ吉見、浅尾の主力が戦列に名を連ねる。即戦力と言われた新人たちも予想を上回る働きで期待に応えた。大砲候補の9年目福田がオープン戦4発と発奮。昨季とは違う確かな手応えがある。

 だから、27日はどっしりとベンチに座る。阪神との開幕戦(京セラドーム大阪)で自身が先発マスクをかぶらない意向を示した。オープン戦のスタメン出場はなく「普通考えたらないでしょ」と明かした。正捕手候補の松井雅にはキャンプから実戦を通して「勝てるリード」を伝授。確信があるからこそ鍛え上げた選手にグラウンドを任せる。

 これが2年目の余裕なのか。チームを見つめる指揮官の目は客観的だ。「あとは気持ちを盛り上げる作業。細かいところの確認。調子が上がりきれていない、下がっている人は何とか上がるように。そういう作業です」。開幕まであと4日。想定通りの準備は整いつつある。【桝井聡】

 ◆竜の戦力アップ 昨季は2軍生活が続いた吉見、浅尾が完全復活となれば、チームにとって最大の戦力補強。他にもオリックスを戦力外となり移籍した八木、新外国人バルデスと投手陣の厚みが増した。内野手では打撃好調の福田やソフトバンクから移籍の亀沢が存在感を発揮。外野手ではキャンプからアピールを続ける新人井領に新外国人ナニータが加わった。