熱男(アツオ)で攻めるぜ! ソフトバンク工藤公康監督(51)が23日、ヤフオクドームでシーズン中としては異例のバスターエンドラン、セーフティースクイズの練習を徹底した。12球団唯一の投手出身監督は、相手投手のいやがる野球を掲げている。今日24日からの西武3連戦を前に、「いやらしさ」に磨きをかけた。

 フリー打撃が終わると、内川と李大浩の両主砲を除く野手陣が再びグラウンドに集まった。無死一塁でのバスターエンドラン。さらに1死一、三塁でのバスターエンドランやセーフティースクイズを想定した打撃練習を約30分行った。

 工藤監督は「一番大事なのはこういう練習。相手投手も嫌がる」とニヤリ。前日22日楽天戦では同点の8回に無死一塁から牧原がバスターエンドランを仕掛けたが、二塁ベース付近へのゴロで併殺になった。

 「昨日(22日)の反省でやっているわけではない。最近こういう練習をしていなかったし」と話すが、鉄は熱いうちに打てといわんばかりの緊急特訓。2月のキャンプさながらサインプレーを確認した。

 小技のサインがほぼ出ない松田と吉村は守備に就き、柳田も走者での参加となった。工藤監督は「(左右の)どちらかに打球をそらせよ。センターラインだけはダメだ」とナインに打球方向の意識付けを徹底させた。

 牧原、高田、明石、川島ら小兵軍団が実戦さながらに打球を転がした。走者一、三塁の想定で一、二塁間をゴロできっちり破った今宮は「それだけこういう作戦を使っていくということ」と異例練習の意図をくみ取った。

 工藤監督は「年に数度ではなく数十回はやると思う」と、これからも攻撃的なイケイケ野球を展開する姿勢を明確にした。首位日本ハムとは1ゲーム差。3連勝と勢いに乗っている工藤ホークスが、いやらしい攻撃野球で連勝を伸ばす。【石橋隆雄】

 ◆工藤野球 自身のプロ生活29年の投手経験を生かし、相手投手がいやがる野球を目指している。序盤にはバントで走者を送らず、エンドランなどを仕掛けることで1点よりも2点、3点を奪うことを狙う。ここまで併殺打は両リーグトップの21を数えるが、恐れず積極的に打っていく。終盤にも盗塁を仕掛けるなど大胆な采配も多く、ひんぱんに代走も起用する。