ピーピーピー、ろくなもんじゃねえ。阪神が屈辱的な大敗でついに6位に沈んだ。単独最下位は開幕直後をのぞいては実に4年ぶり。満塁好機を逃しているうちに、広島ジョンソンに7回無失点と好投を許す。天敵左腕を増やしたと思えば、昨季までの同僚、広島新井に古巣復帰1号2ランで4打点…。打線改造か投手の入れ替えか。対策は急務となった。
試合終了の瞬間、甲子園のスタンドはゾッとするほど空席ばかりが目立っていた。猛虎は4年ぶりとなる単独最下位まで落ちた。しかも0-10というスコアで…。最後まで見ていられない虎党の気持ちもわかる。それほどの屈辱だった。
また同じ投手にやられた。相手先発は今季3度目の対戦となるジョンソンだった。走者を出すと制球が乱れる弱点を突き、初回から2四球などで2死満塁とチャンスをつくった。だが、マートンが二ゴロに倒れて得点できず。4回にも2死満塁で西岡にまわったが、空振り三振。球場にため息が充満した。
和田監督 ランナーをためるところまではいくんだけど。そこでの1本が出ないからな。日程の関係で同じチームと、同じ曜日に当たるんで。それにしても同じ投手にやられすぎというね…。3回目だからね。
巨人ポレダ、中日バルデスに続く天敵左腕にまたもひねられた。関川打撃コーチは厳しい表情で「何もありません」と繰り返して、クラブハウスへと消えた。“左腕恐怖症”の深刻度は増すばかりだ。
反攻の鍵を握るマートンは5月に入っても25打数4安打、打率1割6分と兆しが見えない。ゴメスも5月は1割8分5厘と、打線の核がそろって1割台では苦戦は必至だ。敗戦後のマートンは「ソーリー、ソーリー、ゴメンナサイ」と言い残した。
和田監督 (マートンの)状態自体はそんなに悪くないんだけど、結果につながらないというか。そこだけではないんだけど、みんなが苦しんで、もがいている状態だから。
まだ借金は4。首位からも大きく離されているわけではない。それでも充実の戦力を誇る猛虎が一番下では情けない。勝敗の責任を背負う指揮官は虎党への謝罪を口にした。
和田監督 どの時期であっても一番下というのはファンに申し訳ない。選手たちもしんどい思いしながらやっているけど。今までのことより、ここからどうはい上がっていくかを考えて、明日からいってきます。
試合後はクラブハウスで指揮官、ヘッド、打撃部門のコーチが集まって緊急会議が行われた。議題には不振マートンの打順降格、スタメン落ちなどが挙がったとみられる。これ以上の後退は許されない。首脳陣も選手も、もがいている。【鈴木忠平】



