負けない強さはブルペンにあった。ソフトバンクは先発武田を含む5人の継投で、毎回の17奪三振で西武をねじ伏せた。工藤公康監督(52)は大きく息を吐いた。「延長が多いよな? それだけ競った試合をしている。リリーフがしっかり自分の仕事をしてくれるから、安心して見ていられる」。延長戦は早くも今季8度目。打線はあと1点届かなかったが、投手陣が3度目の引き分けに導いた。
救援陣は層が厚いが、それだけではない。投手選びの的確さが光る。11回は3番浅村から始まったが、迷うことなく右膝手術明けの寺原隼人投手(31)をマウンドに上げた。「左打者も右投手のスライダーに合ってなかった。左が行くよりも、右が行く方がいい」と工藤監督は言う。右腕も燃えた。「気合が入った。ボール自体も良かった」。2回を打者6人で完璧に抑えた。
勝利の方程式も本塁を死守している。8回のエディソン・バリオス投手(26)は1死満塁のピンチを招いたが、中村&メヒアを連続三振で切った。いずれもナックルカーブが決め球だった。「自分でそういう状況を作った。攻めてやろうと思ったよ。興奮して、自然に出たね」。冷静な男がガッツポーズを繰り出した。これで15戦連続ホールド。05年藤川(阪神)の日本記録まであと2に迫った。
リリーフ陣のチーム防御率は1・80。奪三振率は驚異の9・09。サファテや五十嵐を中心に昨年も他球団を圧倒したが、今季はさらにバージョンアップ。相手が誰でも寄せつけない。



